合成界面活性剤から子供を守る
キッズラップ

合成界面活性剤とは・・・

合成界面活性剤とは油汚れをおとすために配合される洗浄剤です。本来、水で油汚れはおとせませんが、この界面活性剤が入ることで油と水をなじませ水とともに流すことができるのです。セッケンにも界面活性剤が入っていますが石油からつくるような合成ではありません。


用途は

合成界面活性剤は広く家庭内に浸透しており、洗濯用合成洗剤、台所用合成洗剤、合成シャンプー、リンス、ボディソープ、ハンドソープ、洗顔フォーム、化粧品、ハミガキ、口中洗浄剤、トイレ用洗剤などに使われています。



ラットによる実験

ラットの背中の毛を剃り、そこにいろいろな種類の台所用合成洗剤の原液を一日一回塗り皮膚の変化を見る実験です。

実験一日目:
24時間後には塗った部分にシワができ、ひどいものは亀裂が生じて出血するものも見られた。

実験七日目:
ほとんどのラットは背中から出血し、やがてそれが凝固。

実験十日目:
ひどいものは真皮ごとはげおち、二度と毛が生えない状況になった。

十四日目:
ここまで生き残ったものは皮膚障害が回復し始めた。(どんなに環境が悪くなっても生き残るものがいる。)

洗剤の強さの違いにより3日目で絶命するもの、背中に塗ったのにおなかから出血するもの、1ヶ月後も生きているものなどいろいろいたが、合成洗剤は間違いなく強烈な皮膚障害を起こすのです。とてもゴム手袋なしではさわる気がしません。


メダカによる実験

25種類くらいの洗濯用合成洗剤の水溶液(洗濯に)にそれぞれメダカを6匹いれ、全部死ぬまでの時間をはかった実験です。

 ⇒実験の結果は、早いもので5分、おそくとも20分で全滅しました。


こんどは、40種類くらいの合成シャンプーの水溶液にそれぞれメダカを6匹いれ、全部死ぬまでの時間をはかった実験です。


 
実験の結果は、およそ40分、おそくとも60分で全滅しました。シャンプーは頭に直接つけるので毒性を弱くしているため、洗濯用洗剤に比べて長い時間メダカが生きていたのでしょうか。



洗濯による残留性の実験

合成洗剤の毒性の残留性を調べた実験があります。綿100%の布(5センチ角)を合成洗剤とセッケンで洗濯し、残留する合成界面活性剤(ABS)の残留量を調べたものです。洗濯の回数が増えるほどABSの残留量が増えています。


                          (単位:ppm)
洗濯回数 ABSを含む合成
洗剤による洗濯
セッケンに
よる洗濯
1回 10.2 0.1
10回 36.5 0.1
50回 145.6 0.2
100回 352.4 0.3

注)セッケンによる洗濯でABSが検出されたのは、もともと水に微量のABSが含まれていたためと考えられています。

さて、次に上記の布片を使い皮膚への刺激をみるパッチテストを行いました。その結果、洗濯回数が多い布ほど肌が赤くかぶれたのです。もちろんセッケン系洗剤で洗濯したほうはなんの反応もありませんでした。これは驚くべき結果です。洗濯して乾燥させれば無条件に清潔で安全なものと思っていたのですから。理由もなく子供の肌荒れ、かぶれがある場合には要注意です。

因みにクリーニング屋さんはセッケンを使うそうです。合成洗剤より落ちることを知っているからです。「輝く白さの・・・」の合成洗剤には白く見せかけるための蛍光増白剤が入っています。汚れを落として白くなるのではなく、白く染めているのです。それが太陽の紫外線で変質し黄ばみのもとになるともいわれています。



合成界面活性剤の危険性

人間の皮膚は脂の膜でおおわれていて細菌の侵入などからまもってくれています。ところが合成界面活性剤が皮膚にふれるとその特殊なはたきにより皮膚の脂分を取りさってしまいます。これが肌あれ、ヒビ割れです。このような無防備な状態になると合成界面活性剤はさらに皮下へと浸透していき、細胞を破壊していきます。さらには血管に侵入し全身へとまわっていくのです。

台所用合成洗剤をゴキブリにふりかけると死ぬことは知られています。人間が間違って(2ccくらい)飲めば命にかかわります。まだ合成界面活性剤の危険について知らなかった頃、食器だけではなくこれで生野菜も洗っていた人も多いはずです。



合成界面活性剤の種類

アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(ABSLAS
アルキル硫酸エステルナトリウム(AS
アルキルスルホン酸ナトリウム(SAS)、
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム=ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES
アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム(AOS)、
アルキルアミノカルボン酸塩=カルボキシベタイン(CB)、
アルキルベタイン(AB)、
アミノベタイン、
アルキルグコシド(AG)、
アルキルジメチルアミンオキシド(AAO)、

イソプロパノールアミド、
ショ糖脂肪酸エステル(SE)、
スルフォベタイン(SB)、
フォスフォベタイン(PB)、

ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルナトリウム(POE)、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル(PEFPELPESPEG)、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(POEP
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(POER
ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、
ポリオキシエチレンアルキルアミン(POEAA)。

モノアルキルリン酸エステルナトリウム(MAP)、
高級脂肪酸エステルスルホン酸ナトリウム(SFE)、
塩化アルキルメチルアンモニウム=塩化アルキルトリメチルアンモニウム(CCTMA)、
塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、
塩化ジアルキルジメチルベンジルアンモニウム=塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム(BZC)、
塩化アルキルビリジニウム(ABC)、
脂肪酸アルカノールアミド(MEADEATEA)、

合成界面活性剤は2000種類くらいあります。特に毒性が強いとされているのはPOERPOEPLASAESASの5つです。上記の似たような名前は間違いなく合成界面活性剤です。

なお、メーカーはハーブを配合したり自然のものを一部配合したりして「自然派」、「肌にやさしい」、「弱酸性」、「天然成分」、「ハーブ」、「肌にもやさしい」「・・の香り」などと宣伝してきますが、全て合成系です。安全なセッケンであれば、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムで出来ています。



合成界面活性剤とセッケンの違い

合成界面活性剤は石油から人工的に作られるものですが、セッケンは天然の油脂から作られるもので化学的には脂肪酸ナトリウム脂肪酸カリウムです。また、合成界面活性剤は油分の洗浄力だけではなく、皮膚への浸透力、細胞の破壊力を持っていますが、セッケンは脂分と触れると直ぐにその能力を失ってしまいます。さらに、合成界面活性剤は自然界では分解されるのに何日もかかったり分解されずに残りますが、セッケンはわずか1日で微生物により水と炭酸ガスに分解されてしまうので環境にもやさしいのです。


子供には何を使うべきか

子供たちには安全なセッケン系の製品を使うべきです。わたしたちのまわりには化学物質があふれていて完全に避けることはできません。ネズミの実験でもわかるように、危険な化学物質に対しても種の保存の観点から生残る個体もありますが、ほとんどの個体が影響を受けます。であれば出来るだけリスクの高いものだけでも避けるのが賢明です。




洗濯用洗剤

上記のように合成界面活性剤の残留性を考えると、セッケン系の洗剤が安心です。


ハミガキ

一般のハミガキには台所用合成洗剤と同様、合成界面活性剤が含まれています。口の中ということもあり、また子供の場合、間違って飲んでしまうこともあります。ですから基本的にはハミガキなしで歯ブラシだけでよくみがけば十分です。使う場合にはセッケン系のハミガキならば安心して使えます。

ミミズを使った実験では、合成系ハミガキを溶かした水とセッケン系のハミガキを溶かした水では、合成系に入れたミミズは死んでしまい、セッケン系では生残るのです。また、ネズミの舌での実験でも合成系は舌の表面のザラザラした部分の細胞の表面が溶けるという結果も出ています。ハミガキをした後に食事をすると味が変わるというのは、味覚がおかしくなっていたということです。

大手メーカーは大々的に「発泡剤、防腐剤を含まない」ものを売ることは絶対にできません。なにしろ販売しているもののほとんどは合成界面活性剤入りだからです。因みに、「歯が白くなる」と宣伝しているハミガキには白色着色剤である酸化チタンが入っています。歯が白くなるのではなく、白く染めているだけなのです



シャンプー

子どもの場合、髪の毛の健やかな成長のためにもセッケン系シャンプーが安心です。セッケンシャンプーならば手に取って頭につけても悪影響はないし、目に入ったとしても洗い流すだけで特に心配ありません。


「どうしても化粧したいあなたに(船瀬俊介氏著、三一書房編)」の中で、ネズミによる実験結果をふまえてEシャンプーの毒性に関して、著者と某大手L社の広報部長との面白いやりとりの記述があります。

L社部長:「あのEは直接、原液をあたまにふりかけてもらっては困ります。」

著者:「そんな注意書きどこにもありませんよ。ではどうしてあらえばいいんですか。」

L社部長:「アノ、まず手のひらにとっていただいてですね・・・・。」

著者:「頭の地肌に危ないものは手のひらにもよくないでしょう。」

L社部長:「あ、そうか。 そうだ、洗面器のお湯に溶かしていただくんです。」

著者:「それをどうするんですッ?」と問い詰めたところ、

L社部長:「頭にかぶっていただく・・・・。」と、ついに答えに窮してしまいました。




合成シャンプーの成分(これだけの化学物質を頭にふりかけています。)

合成界面活性剤・・洗浄を目的として通常4〜8種類程度の合成界面活性剤が配合される。
増粘剤・・トロッとさせるために配合。
保湿剤・・グリセリン、尿素乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、陽イオン性ナトリウムなど、合成界面活性剤で完全に脱脂されパサついた髪をしっとりとした感じを与えるために配合。
過脂肪剤・・スクワラン、ラノリン、流動パラフィン、シリコン、脂肪酸アルカノールアミノなど、パサパサになった髪に油分をあたえるために配合。
コンディショニング剤・・荒らした髪を整えるために配合。
殺菌剤・・パラベン、サルチル酸、ソルビン酸などシャンプーの腐敗、変質を防ぐために配合。
フケ取り剤・・イオウ、硫化セレン、ジンクピリチオン、トリクロサンなど、角質の微生物を抑えればフケがおさまるのでは、という発想で配合。
タール系色素・・黄色/緑/青〇〇号などのタール系色素は発ガン性が疑われています。



合成シャンプーの影響
 

合成系のシャンプーとセッケン系のシャンプーを使っているひとの髪を電子顕微鏡で比べると、合成系のシャンプーの方が髪の太さが細く、またキューティクルが荒れているというのが観察されます。サンプル調査では、セッケンシャンプー派の人の髪の太さはみな0.1mm以上あったのに対し、合成派の人は0.7〜0.9mmだったのです。また、生後からずっとセッケン系シャンプーを使っている8才児とずっと合成シャンプーで毎日洗髪していた20才の女性の髪を比べると、セッケン派の髪にキレイなキューティクルがならんでいるのに対し、合成派のほうはキューティクルが無残に破壊されていました。これが合成界面活性剤の影響なのです。

要するに、合成シャンプーは髪をボロボロにしておいて保湿分を与えてプラスチックの膜で被いツヤを出し、人工の香りをつけているのです。

なお、メーカーは合成シャンプーで髪を痛めつけておきながら、さらに髪のためにといって合成リンスを売り込んできます。これを「往復ビンタ商法」というそうです。



ハンドソープ

O−157問題あたりから子ども達の手洗いが言われるようになりました。手洗い自体は重要なことですが、台所用合成洗剤や洗濯用合成洗剤と同じ成分が入っているもので洗う必要はありません。直接合成洗剤を手につける恐さもありますが、特に幼児の場合には、手についている洗剤を舐めてしまうこともあるからです。もしそれがセッケン系ならば問題ありませんが、合成系ならば吐かせるなどの応急処置の後、場合によっては病院に連れて行くなど大騒ぎになります。

参考資料:恐い洗剤知らない使い方(内藤裕史氏著、青春出版社)、合成洗剤買わない主義使わない主義(坂下栄氏著、メタモル出版)、ハミガキは合成洗剤です(山崎雅保氏著、メタモル出版)、どうしても化粧したいあなたに(船瀬俊介氏著、三一新書)